グルメになりたい

今朝、Melodious Libraryというラジオ番組で阿川弘之さんの『食味風々録』というエッセイを紹介していました。

その話を、家事をしながら何とはなしに聞いていたのですが、聞きながらつくづく思ったわけです。

グルメな人っていいな、と。

 

私はグルメとは程遠い人間で、お酒は一切飲まない、外で食事するのもあまり好きではないタイプです。

お酒が飲めないのは遺伝で、一族そろって下戸。お酒を飲んでも美味しい云々の前に具合が悪くなる、悲しい性です。

外食も、大して知識があるわけでもないのに添加物がやたらと気になってしまい、ファーストフード、ファミレスはめったに行かない。そのほか、普通のレストランも人に誘われない限りは行きません。

 

最近、職場の飲み会の席や、友達とおしゃべりしている時に、グルメの話で盛り上がることが多かったのですが、こんな私ですからネタなんて一つもないし、お店の名前を聞いても全然わからないので、ただただ聞いているしかないのです。

いろんなお店や美味しいものの情報を知っている人は、休日や仕事終わりのプライベートの時間が楽しそうだし、話を聞いているだけでフットワークが軽いんだろうなというのが伝わってきます。

別に高級なお店を知っているのが偉いとかではなく、コンビニのお菓子でも、町のパン屋さんみたいなところでも、常にアンテナを張って美味しいもの新しいものに挑戦しているその姿が素敵だなと思うのです。

また、お酒が好きな人はその味だけじゃなく、お酒が造られている土地の気候風土や、どうしてそのお酒が他と違う美味しさになるのか、といった背景にもとても詳しくて、一朝一夕では身につかないような幅広い知識を持っていると知るとなんだかとても大人だなぁ、と感心してしまいます。

 

そんなわけで、グルメな方と出会うと感心しきりの私です。

私もグルメでちょっと格好いい大人になりたい!と思いながらも、そのお店まで行く労力とかかる費用を考えると、まっすぐ家に帰ってしまうのでした。