一年の計は元旦にあり

あけましておめでとうございます。

 

今年ははじめて実家に帰らず、夫と2人だけの年越しでした。

しかも夫は年末年始も休まず仕事で、私は家にずっと1人でいます。(百貨店・アパレル業界は今すぐ元日からのセールをやめよ!!三越伊勢丹を見習え!)

赤飯に入れる甘納豆や煮しめに使う細いたけのこが見つからず、北海道仕様のおせちが作れなくてちょっとがっかりしており、なんだか少し寂しいお正月です。

 

さて、2015年は結婚・引っ越し・転職と、とにかく変化の1年でした。

家族みんなの思い出に残る海外挙式ができて、学校へ通って英語の勉強をし直し、TOEICのスコアがいい感じに上がったところで希望の職種に転職でき、文句なしの最高の1年でした。

 

反省点は、仕事が始まってから勉強を一切しなくなったことです。

片道1時間ちょっとの通勤時間は読書に充てて、毎日2~3時間の残業込みで仕事をして、家に帰ったら2人分のご飯を作ってその他の家事もして。

私の甘々のメンタルでは、ここに勉強の時間をぶち込む意志の強さはありませんでした…

せっかく勉強した英語も使わなければどんどん忘れていきます。

仕事でも医療系の英語は欠かせないのに、ネット辞書の便利さにかまけて覚えるという努力を全くせず。

2016年このままではまずい、とダラダラ正月番組を見ながら思ったのです。

Twitterで「生活を新たにしたいなら、決意を新たにするのではなく、行動を改めよ」という内容のつぶやきが回ってきて、本当にその通りだなぁと思いました。

2016年は、仕事も家のこともしっかりやりつつ、継続して勉強をするという生活習慣も身につけていきたいと思っています。

 

と、いうことでさっそく買ってみました。

 

MY JOURNAL 英語で日記を書こう ([バラエティ])

MY JOURNAL 英語で日記を書こう ([バラエティ])

 

 以前よく聞いていた(最近聞けてないんです、ごめんなさい…)バイリンガルニュース Mamiさんの本。

元々日記は気になったことがあった日だけ手帳に書くというスタイルの私なんですが、その習慣を日本語から英語にするんだったらできるかも!しかもMamiさんの本だったらあまり気張らずにできるのでは?!と思って買ってみました。

まずはこれで英語のアウトプットを習慣づけていきたいと思います。

 

後は、買ったけど読んでない洋書が山ほどあるので通勤時間の読書タイムも何とか英語にシフトしていきたい…

しかし、これは何度か挑戦したんだけど、どうにも私は「わからない単語をとりあえず飛ばしてどんどん読み進める」ということができなくて、どうしても調べたくなって1つずつ調べてると全然本が進まなくて結局飽きる。というのがいつものパターンなので、なんとかそれを克服しなければ。

何かいい読書法があればぜひ教えていただきたいです。

 

そんな感じで今年も課題山盛りですが、楽しく頑張っていきたいと思います。

今年もよろしくお願いします。

ネタバレしませんスターウォーズ

一昨日、12月18日はスターウォーズの公開日でした。

我が家は運よく公開日に観ることができました!

夫は1年間ずっと待っていた、もっと言えば前作が公開された10年前からずっとずっと待っていたスターウォーズ。終始、涙腺が緩んでいたそうです。

 

観た感想としては「最高!」の一言です。

EP7として、期待されていたことが全部詰まった映画だったと思います。

今回から監督はジョージ・ルーカスではなくなったけど、新しい監督のJ・J・エイブラムスは過去の作品への愛情やリスペクトの気持ちを持ちながら、この作品を撮ったんだろうな、というのが伝わってきました。

過去作品のオマージュ(特にEP4)がたくさんあり、往年のファンはきっと「そうそうこれこれ!」とニヤッとしてしまうシーンがたくさんありました。(それを「過去作品の焼き増しで斬新さがない」と取るか「オマージュは過去作品への愛情の現れ」と取るかは人それぞれかもしれませんが)

そんなニヤッとさせるシーンもありながら、今作から初登場のキャラクターの個性も光っていてうまいこと新旧融合させたな、という印象です。

主人公のレイとフィンはお互いに家族がなく孤独な生活をしていたが、そんな2人が出会って少しずつ仲間として心を通わせていくというところは、すごく感情移入ができて観ていると「もう一人じゃないんだ」という勇気が湧いてきました。

 

唯一、ダメ出しするとすれば、ラストでしょうかねぇ。

「あ、そこで終わりますか…」というがっかり感は否めなかったかなとは思います。

まぁ、続き物の宿命といえばそれまでですが。

 

そんなわけで、過去作品を知っている人なら絶対楽しめるスターウォーズ フォースの覚醒。

過去作品を見たことない人でもとりあえずEP4~6を観れば十分楽しめます!今からでも遅くはない!

一度観ればドロイドに恋すること間違いなしです!(BB-8の可愛さよ!)

 

私も、まだまだ観たりないのでまた観に行こうと思います!!

 

 

スター・ウォーズ BB-8 & R2-D2 1/12スケール プラモデル

スター・ウォーズ BB-8 & R2-D2 1/12スケール プラモデル

 

 今一番ほしいもの。R2とBB-8が一緒に飾れるなんて可愛すぎる!!これにC-3POもいたら最高なのに!

乾いた季節

最近のもっぱらの悩みといえば職場の環境問題です。

乾燥がひどい。

もう驚くくらいのからっから加減。

 

働き始めて2週間くらいで体調に変化が見られ、のどが風邪ひいたみたいに常に痛くて、鼻の中も乾燥して痛いし、目も乾燥して痛くてついにはコンタクトを入れれないくらいひどくなってしまった。

今はコンタクトをあきらめて眼鏡にし、毎日一袋のど飴をなめて過ごしているんですが、口の中はあめで常にベタベタだし、毎日マスクをしてるから耳が痛くてもう満身創痍。

 

この状況を打開すべく、卓上加湿器を買おうと思い立ち、ただいま絶賛セール中のAmazonで加湿器を探してみたのですが、ネットショッピングってどうしてこう難しいのでしょう…

私が加湿器に望むことは、

  • 卓上に置いても邪魔にならない大きさ
  • 周りのパソコンや書類を濡らさない
  • アロマディフューザーの機能はいらない
  • LEDライトで本体が光る機能はいらない

という4点なんですが、ぴったりくるものが全然ない!!

特に後半2つ!卓上のちょっとかわいいデザインのものは大体アロマ対応で、やたらと本体が光る。いいって!そういうのいいって!

レビューを見ていて思うけど、アロマ対応のものはそれだけ掃除する場所も増えるし、水を入れる容器は小さくなるし、アロマ効果にばかり力を入れて加湿効果はいまいちになる。

 

そうじゃないんだ!私がほしいのはアロマが香ったり光ったりするやつじゃなくて、とにかくガンガン加湿してくれるやつなんだよ!!

 

と、何度心の中で叫んだことか…

結局、これ!と思うものを探せず、断念。レビューも星5つがたくさんあって「これはよさそう!」と思って詳細を見たら星1つのレビューが結構ひどい内容だったりするし…

やっぱりお店で実物を見て買うのがいいのかな?お店に行ったらレビューもないから、もっと純粋に選べそうな気もする…

かぴかぴに干からびてしまう前に、よい加湿器に巡り合えることを祈りたいと思います。

 

話は変わって、明日は映画を観に行きます。

近所の映画館に4DXができたのを記念して(?)、少し前の映画が再上映されているのですが、その中にマッドマックスが!!

マッドマックスといえば、今年の6月に上映され「マッドマックスヤバイ」の言葉通り70歳のじいさんが監督したとは思えないヤバイ映画でした。

私も最初は全然興味がなかったんだけど、Twitter上でみんなが何度も観に行っては「マッドマックスヤバイ」を連呼するのでそんなにすごいのかと公開終了間際に映画館で観て度肝を抜かれました。

その時は3Dのチケットが取れず泣く泣く2Dで観たのですが、今回3Dどころか4DXで観れるとわかって本当にワクワクしてます。

やっぱりアクション映画は映画館の大スクリーンで見てこその迫力や面白さがあると思うので、映画館でまたマッドマックスが観れるなんて、なんてラッキーなんだろう!と昨日から興奮しきりです。

はじめての4DX、念願の2度目のマッドマックス。楽しんできたいと思います。

スターウォーズイヤー

今年はスターウォーズイヤーですね。

我が家にも一名ジェダイがいるので、もう2015年に入ってからずっとスターウォーズ祭りです。

私はこれまでに地上波放送していたエピソード4に2,3回トライし、すべて途中で挫折してきた人間で、スターウォーズというものをしっかりと観たことがありませんでした。

しかし、今年は記念すべきスターウォーズイヤーだし、夫も「映画が公開されたら一緒に観に行こう」と誘ってくれたので、これまでの作品を網羅したDVDボックスでこれまでの作品を復習することにしました。(我が家のジェダイは、家計費が足りなくて家賃が払えなくないという危機の中、DVDボックスをこっそりと購入しており、それを知った時の私は紛れもなくダークサイドの顔をしていた。)

 

今日までにエピソード4,5,6を観終わりました。

感想を一言でいうなら「まぁ面白かったけど、世界中が熱狂するほど面白いかといわれればそれほどでもないのでは?」という感じでした。

でもきっと、現代の映像技術や宇宙を舞台にしたストーリーにすっかり慣れてしまった目で見るのと、公開当時の時代の人の目で見るのとでは衝撃が違うんだろう、と我が家のジェダイの語り口から察しております。

それに登場するキャラクターがどれも個性的なところはとても魅力的だなと思います。私は特にチューバッカが好きで、エピソード4を見終わるころにはすっかり大好きになってしまい家でウォンウォン言いながらチューバッカの真似をしています。

 

そんなにわかファンの私ではありますが、クリスマスデートにスターウォーズのチケットが取れますように。と祈っている今日この頃です。

また、今回からディズニーでスターウォーズグッズが販売されると聞いてそちらも非常に楽しみにしています。

映画の翌日にはディズニーに行く予定なので、このスターウォーズ熱が上がりまくってるところにスターウォーズグッズを見たら爆買いしてしまいそうな予感。R2-D2グッズがあったら絶対買っちゃう。

 

世間のジェダイの皆様も、もうすぐ公開される映画を待ちわびているでしょうか?

今年も残すところあとわずかですが、スターウォーズイヤーを楽しみましょう。

 

 

 我が家のジェダイが勝手に買ってきたDVDボックス。

「9枚組で1万円なら安いよね?!ね!!」って。

 

ものの起源

なぜだか理由はわからないけど、無性に心惹かれるものってありませんか?

私は「ものの起源」にとても心惹かれます。

日本語のルーツはどの言語・どの地域なのか、最初に音階を決めた人はなぜそれが人間にとって心地よい音だとわかったのか、最初になまこを食べた人は何を思ってあんなゲテモノを食べてみようと思ったのか…などなど、今までに想像を巡らせたものの起源は多々あるのですが。

 

そんな私にとって魅力的な生き物の一つが「生きた化石」です。

シーラカンスオオサンショウウオ。何万年も前から姿を変えず生きているなんてロマン感じますよね。

中学生の頃、雑誌『ニュートン』で初めてシーラカンスという生き物を知ってからしばらくの間シーラカンスにはまり、友達に不気味がられたのはいい思い出です。

それから何年後かにカナダへ留学した際、バンクーバーの水族館でシーラカンスのはく製と対面した時には、生き別れた家族と再会したような感動を味わったとかそうでもないとか…

 

生きた化石といえば、シーラカンス以外にもオウムガイカブトガニなど有名ですが、どれも見た目は結構グロテスクですよね。しかもやたらデカイ。

ゴキブリも生きた化石の条件を満たす生き物らしい。そんな身近に生きた化石がいるとは思ってもみませんでした。まぁ、これは出会ったとしても感動なんか微塵も感じないでしょうか。(関東に引っ越して8ヵ月。未だお目にかかっていません。万歳!)

こんな大きくてグロテスクな生き物がわんさかいた地球なんて想像するだけで怖いかも。間違ってもタイムスリップなんてしたくないし、ジュラシックワールドもお断りですね。

実際に見たり触ったりするのは怖いな、と思いつつそれでも怖いもの見たさで映像や写真を見てしまう、そんな不思議と心惹かれてしまうのが生きた化石の魅力です。

 

さて、そんな私ですが昨日、村上春樹の紀行文集『ラオスにいったい何があるというんですか?』を読んでいたところ、アイスランドの紀行文の中で「アイスランド語は古代ノルウェイ語を起源とし西暦800年頃から構造が変わっていない。日本でいえば源氏物語の書かれた頃に使われていた日本語を今も使っているようなものだ。」という旨の記述がありとてもびっくりしました。

言葉と言えば、人が地域から地域へ移動する中で影響を受け徐々に変わっていくのが常であり、また技術の流入・発展によって外来語が入ってきたり、はやりすたりで新しい言葉が生まれたり…変化させるつもりなどなくても、知らず知らずのうちに変わってしまうのが言葉というものでしょう。

それなのに!1200年以上も言葉を守り続けてきたアイスランド人はなんてすごいんでしょう!素敵!ロマンチック!とテンションが上がってしまいました。

 

今まで、アイスランドってアイルランドとは違うの?くらいの印象しかなかったのですが、アイスランド語のことを知り俄然興味がわいてきました。

そういえば最近、高校の同級生がワーホリでアイスランドに行ってるって言ってたな!と思い出し、さっそくFacebookで友達のページを見てみたところ、アイスランドじゃなくてアイルランドだった…紛らわしいよ…

 

そんなこんなで、今日もものの起源に思いをはせ、一人ロマンに浸る私でした。

 

※ネットでちょっと調べてみたら、音階を最初に決めた人はピタゴラスだということでした。ものの起源がこうもあっさりわかってしまうと「あ、そうなんですか…」と急にさめてしまいますね。ものの起源を知りたいと思いつつも、わからない方がロマンチックで盛り上がるなんて身勝手なものです。

幸せな通勤時間

仕事を初めて早1ヵ月。

毎日片道1時間ちょっとある通勤時間は読書の時間にしています。

読むペースは2週間で文庫本3冊。こんなにコンスタントに本を読むのは学生以来です。朝の早起きはちょっと辛いけど、毎日読書の時間を持てるのは幸せなことです。

最近読んだ本は以下の通り。

 

ウォッチメイカー/ジェフリー・ディーバー

クリスマス・プレゼント/ジェフリー・ディーバー

道ありき/三浦綾子

塩狩峠三浦綾子

五分後の世界/村上龍

晩年/太宰治

 

ジェフリー・ディーバーはミステリー・サスペンス系が好きな夫の勧めで読んだんですが、ハラハラする事件の展開、そして事件が解決したかと見せかけてやってくるどんでん返しにビックリさせられる。本を読む手が止められなくなるタイプです。

また、一人ひとりのキャラクターが個性的なのも魅力的。天才犯罪学者リンカーン・ライムをはじめ、敵味方それぞれキャラクターが立ってます。私はセリットー刑事がお気に入りです。

そして、池田真紀子さんの訳が素晴らしい。翻訳本を読んでいることを忘れてしまうほど自然な日本語で、読んでいる途中に「これどういうこと?誤訳?」と戸惑わせる表現が全然ない。こんな翻訳ができるなんてあこがれちゃいます。

『クリスマス・プレゼント』は短編集だったのですが、やっぱりジェフリー・ディーバーの良さを十分に堪能するなら長編かなと思いました。

 

三浦綾子は北海道の作家でクリスチャンを主人公にした作品で有名です。

私も通っていた大学がプロテスタント系の学校だったので授業で『氷点』は読んだのですが、それっきりだったので久しぶりに読んでみました。

宗教を題材にしているので好き嫌いはわかれるのかなとは思いますが、決して読者にクリスチャンになることを強要するような話ではなく、人生について悩む主人公と一緒に悩み考えさせられる話です。三浦綾子の作品を読むと、私は自分の人生にどう向き合ってきたのだろうか、私は大切な人に愛を持って接することができているだろうか、と考えさせられます。

語り口が優しくてするすると読めてしまいます。三浦綾子の優しさがにじんでくるような語り口だと感じています。そして、最後は間違いなく号泣します。特に、三浦綾子の自伝小説である『道ありき』は感動しすぎて電車2駅分ずっと泣いてました。

 

村上龍は、もともと親の仇かと思うくらい嫌いでしたが、ますます嫌いになりました。でも、話は面白かったです。村上龍との(個人的な)因縁についてはまたいつか書きたいと思います。

 

太宰治の晩年は初期の作品集で、ちょうど太宰が不倫相手と心中未遂をした頃ということで、その事件をモチーフにした作品も何点かあります。

自分なら何かを成し遂げられるはずだ、と自信にみなぎっているかと思えば、適当に耳障りのいいことを言って周りの人をはぐらかしだましている自分に嫌気がさしたり…

ごちゃごちゃ言ってる暇があったら働け!と私だったら言ってしまいそうな、そんな揺れ動く男心が描かれています。

こんな男とは結婚したくないけど、こんな人が目の前に現れたら、母性本能がくすぐられて好きになっちゃうのかな、と太宰の作品を読んだ後はいつも考えてしまいます。

 

後1冊、借りている本があるのでそれを読み終わったら、村上春樹が『村上さんのところ』でおすすめしていた作家を片っ端から読むウィークに突入する予定です。

新しい作家・作品とのいい出会いがあるといいな、と今からワクワクしています。

理想の女性像

源氏物語には、光源氏と恋に落ちる様々な女性が描かれていますが、皆さんはどの女性がお好み、もしくは共感できるでしょうか?

私は、花散里が好きです。

 

私が初めて源氏物語を読んだのは高校生の時で、瀬戸内寂聴さん訳のものでした。

その頃の私は「自分は可愛くないし、美人でもない。人に好かれるような特筆すべき点もない。そんな自分でも人に愛されるようになるのだろうか?」という、漠然とした不安がありました。

そんな時に読んだ源氏物語光源氏に愛される女性の多くは、美人で家柄もよく、教養もあって非の打ちどころがありません。やはり男性からも世の中から愛されるのはこういう女性だけなのだろうか、ともやもやした気持ちで読んでいました。

しかし、そこに花散里という女性が登場します。彼女は中の下くらいの容姿で、とりたてて美人ではありません。

末摘花というあまりの不細工さに同情して、光源氏に気に留めてもらった女性がいたので、花散里もそういう愛よりも情けをかけられる女性なのかしら、と最初の頃は思っていました。

光源氏が若い頃は、花散里は心優しい女性だけどそんなにぱっとしなくて、そのほかのきらびやかな女性たちに比べると影が薄い印象でした。

しかし時が経ち、光源氏が紫の上という最愛の女性を亡くし、自分も年老いてうら寂しい晩年を送っている時に再び花散里が登場します。

彼女は光源氏の悩みやさみしさに耳を傾け、彼の心にそっと寄り添います。

光源氏も、たとえ一夜を花散里の部屋で過ごすことがあっても、もう寝所を共にすることもありませんが、それでも彼女と過ごす時間に安らぎを覚え、花散里の染み入るような優しさはほかの女性と過ごす時間には得られないものだと感じます。

 

私はこの花散里のエピソードを読み、自分もこういう女性になりたいと思いました。

たとえ美人じゃなくても、人目を引くような特徴がなくても、優しく心配りができる女性は何にも劣らず美しい。そして、そういう心は長い年月が経っても変わることなく持ち続けることができるのだ。

源氏物語を読み、私の中に目標とするべき女性像が生まれました。

 

それから10年が経ち、私もいい大人になりましたが、花散里のような心優しい女性になれたかと聞かれると、まだまだかなと反省することばかりです。

花散里は今でも私の理想の女性像で、そういう理想の人を1000年も前に書かれた本の中から得られたというのも私にとっては特別な思い出です。

これからも、人に優しく心配りができるよう、自分に磨きをかけ邁進していきたい所存です。